果たして「おしゃれ」とは

ミニマリストのおしゃれとは

20代後半を過ぎてから、おしゃれな人に「おしゃれだね!」と言われることが増えた。大変に嬉しい限り。そんなぼくも大学生を卒業するくらいまでは色使いもシルエットもてんでこだわらず、今思うとハチャメチャなコーディネートをしていた。

男性はよく陥りがちだと思うのだがパーツでしか見ない典型だった。たとえば靴や時計にやたら派手・高級なアイテムを持ってきて、単体で見れば確かにそれはカッコいいんだけどどうにも全体を俯瞰すると浮いているというか。

自分の考える「おしゃれ」についてあきらかにしてみる。

1.季節感

おしゃれ云々の前に大前提がある。それは清潔感と季節感。清潔感はあたりまえすぎる領域なので割愛するが、見落としがちなのが「季節感」これの厄介なところはおしゃれに敏感でない人でもわかるという点だ。

3月末~4月は例年日中と夜の寒暖差が大きい。とはいえ、流石にダウンジャケットを着ていると違和感がある。寒がりなぼくなのでヒートテックを着ている日も多いが、外から見える場所は季節感を大切にするようにしている。清潔感と違って、他人を不快にさせる要素ではないにしても気をつけておきたいポイント。

2.色使い

無彩色(白・黒・グレー)かアースカラー(茶色・ベージュ)でまとめている。差し色でイエローをを持ってくることもあるが、基本的にはこのあたりが自分の定番だ。色をまとめるとコーディネートを組み立てるの難易度が格段に下がる。街を歩くとグリーンやビビットなレッドを華麗に着こなす女性もたまにいて憧れるが、その領域にたどり着くにはちょっとレベルが足りず。

使用している色数が増えると、男性は特に幼くなりやすい。想像してみるとわかるのだが、ブルー・オレンジ・イエロー・レッドなど小物やシャツの色が飛び散っているとどうだろう。大人っぽいとは思えないだろう。とはいえ、いつも無彩色だけだと味気ないなぁと思うときもあるので、テーマカラー+1色の法則を自分の中では守っている。

3.シルエット

最近のトレンドはゆったり目のファッションだ。時は遡り2016年くらい、当時大学生だった自分は頑なにスキニーしか履いておらず、周りもそんな感じだった。今の大学生ファッションがどんな感じはわからないが、きっとワイド目なパンツを履いているメンズが多いのではないだろうか。

ファッションはどうやら巡る。無地の服が流行っていると思いきや、アロハや柄物を持ってくると一気にこなれた感じが出せる。他とはちょっと違い、おしゃれだ。シルエットもまさにそうで、今はリラックス感のある衣服がトレンドらしい。流行に左右されない自分を確立するのも素敵だが、時流に合わせてその時その時を楽しむファッションが自分には性に合っているらしい。

4.質感

アクセサリーが好きだ。特に指輪。手は顔の次に目に入りやすい場所かもしれない。年齢の割に幼い顔をしているのでメガネや指輪などさりげなく金属の高級感に頼れる場所にはよく投資する。

いくつか手に入れてわかったことがある。ツヤの有無で目に入りやすさは結構変わる。ゴールドは光が反射する「黄色」シルバーは光が反射する「白・グレー」

それぞれが悪目立ちしないように、着用する時はなるだけ質感が近いアイテムで揃えるようにしている。

これはアクセサリーに限らず洋服でもそうだ。ただ、洋服だとすこし様相が異なる。無地でオールブラックのコーディネートはどうしても立体感が出しにくい。特に質感も一緒だと顕著でのっぺりしてしまう。逆のそれを狙って足の長さを演出することもできるが、ツヤ・光沢感・素材感でメリハリを付けると色使いがシンプルでも立体的に感じる。ぼくらは3Dなのでそこも大切にしたい。

5.自分ウケ

ここまでは下記の軸で話を進めてきた。

①他人(相手)を不快にさせない・違和感を持たれない要素
②他人(相手)視点でおしゃれだと感じてもらう要素

最後にもう一つ大切にしているところがある。「自分が好きなもの・組み合わせかどうか」実はこれが根っこにある。

他人を極端に意識したものはどうしても凡庸になりがちだし、なによりおしゃれは自分のためでもある。ちょっと背伸びして買った立派なかばんを背負っていると、なんだかいつもより自身がつく。クラシックな眼鏡をかけていると、いつもより会話に説得力がでる。こんな経験はないだろうか?

ぼくは典型的な形から入るタイプの人間で、モノのちからも結構借りる。自分が気に入って、自分が良いと思ったものには今までの理屈を覆すほどのパワーがあると感じている。外からの見え方を理解した上での自分軸を追求することが、とても楽しい。

今回は自分の考えるファッション・おしゃれにについてまとめてみた。

もともとにおしゃれな人は感覚でおしゃれだと思うのだが、ぼくの場合は理屈・言語にするとより腹落ちすることもある。男性には一定数いるんじゃないだろうか。(同じものに触れてきた人だと薄々感じていると思うが、MBさんというファッション専門家に結構影響を受けていたりもする。この前、吉祥寺PARCOのイベントで実際にお会いしてそのかっこよさに震えた)

これから徐々に暖かくなってくると、衣服も身軽になる。

春のファッションを楽しみたい。

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