隙あらばサウナ。
2023年度の抱負である。嘘です。
去年の夏頃からサウナにハマって、現在は週に2~3回のペースでサウナに通っている。ブームと言えばブームな気もするが、盛り上がっているのは一部の狂信者たちのみな気がしないでもない。だがそのハマり方は尋常じゃなく、彼らは本当に「隙あらばサウナ」を地で行っている。
サウナの何が人々を狂わせるのか。あきらかにしていこう。
知っての通りサウナは尋常じゃなく暑い。75℃~100℃くらいの温度で設定されている施設が多く、ドライサウナとウェットサウナに大別される。
それぞれで体の温まり方は違えど、普段の生活ではまず体感することのない温度。普段、思考を占領しがちなを瑣末事は頭から一瞬で吹き飛ぶ。無意識が仕事をしなくなるというか、必死に意識を向けないと考え事なんか到底できなくる。そして体全体がじんわり熱くなってくる。この感覚が癖になる。「ととのう」ことを目的にサウナに入る時期もあったが、今はサ室にはいること自体が快楽の1つを担っているのは間違いない。…向こう側で待ってるぜ。
サウナの話題を出すと「水風呂が苦手で…」と言われることが少なくない。わかる。わかるよ。おれも最初はそうだった。ある日、どうしようもない焦燥感に駆られて命を投げ捨てる覚悟で水風呂へ身を投じるまでは。
プールでもないのに、冷えた水に入るなんて普通に考えたらおかしい。そう、おかしいのだ。そもそもサウナという異常に暑い空間も狂っているが水風呂も狂っている。実は、答えはそこにある。
異常なまでの暑さを経験してから間髪をいれずにとびきりの寒さを味わう。刺激のオンパレードで呼吸は乱れ、交感神経もはちゃめちゃ優位にる。
この儀式については次の項で深堀りするが、とにかく水風呂はやばい。肩まで浸かる瞬間のゾクゾクは癖になるし、徐々に呼気が冷えてくる感覚もたまらない。脳が、揺れるのだ。
サウナに通わない人でも「ととのい」という言葉は聞いたことがあるのではなかろうか。
先に触れたサウナと水風呂のジェットコースターを体験した後は、体についている水滴を拭き取り、椅子に座りリラックスをする。先程まで交感神経優位な状況から、徐々に副交感神経がハバをきかせはじめる。このじんわりしたなんとも形容しがたいフワフワ心地が、そう。ととのいタイム。
ちなみに筆者はととのい・軽い目眩・アヘ顔を晒す、これらの違いはよくわからない。わからないがとにかく、サウナ→水風呂→外気浴のセットをこなすとその過程も結果も尋常じゃなく気持ちが良い。まだこの感覚を味わったことがない人はぜひ知ってほしい。サウナなしの生活に戻れる保証はないが、合法かつ500円ほどで施設との相性によっては極上の体験を味わえる。
まとめるとサウナは徹頭徹尾、どのタームでも気持ちがよくなれる娯楽だ。人によって、温度・テレビの有無・混雑具合など施設に求める箇所は異なるが、個人的には持ち物をすべて手放し、全裸になって暑さと向かい合うという時間自体が好きだったりするのでサウナなら割とどこでも何でも良い。
いい趣味を見つけた。